Courseraの機械学習講義を受けた話&機械学習以外のコースについて

Courseraの機械学習講義を受けました

昨年の年末くらいから、3ヶ月かけてCourseraの機械学習(Machine Learning)の講義を受講しました。

Courseraとは?

いわゆるMOOC(Massive Open Online Course)、つまりオンラインで大学などの講義を公開しているサービスです。
日本にいながらにして、スタンフォード大学やイリノイ大学、コロンビア大学といった超名門大学や、IBMやBCG、Googleなどのパートナー企業の公開する講義を受講できる、インターネットの偉大さを感じさせるサービスです。

ジャンルも、コンピューターサイエンスなどITに関すること、ビジネス戦略、マーケティング、認知心理学など様々。
日本でもgaccoなどのサービスが同様に大学の講義等を公開していますが、世界中の講義が受けられるという点がCourseraのメリット。
また、公開されているのは講義動画なのですが、理解度をチェックするテストやプログラミングの課題などもあり、修了までのハードルはものによっては高いと思います。
料金については、受講は基本的に無料で、修了証明を取得希望する人は有償、というモデルです。

機械学習講義について

Courseraのコースの中で、最近ブームの機械学習分野でAndrew Ng氏の講義が初心者におすすめ、というのが有名です。
このAndrew Ng氏、スタンフォード大学のコンピューターサイエンス教授で、このCourseraの創設者でもあります。

機械学習の概念を、線形回帰、ロジスティック回帰、ニューラルネットワークなど、イメージを示しながら丁寧に説明してくれます。
何をやっているかわからなくても大丈夫!と励ましてもくれるので、本当に初心者におすすめだと思います。

とりあえずこの機械学習の講義を受け終えれば、機械学習の概要はつかめるので、次のステップに進めるんじゃないかと思います。

受講の仕方

僕は平日の通勤電車の中で動画を見て、週末にプログラミングの課題をやるサイクルにしました。

動画は1個あたり10分前後のため、電車移動で細切れに見るのにもちょうど良いです。
ちなみに、動画はアプリの中でダウンロードし、オフラインでも見ることができます。
また、再生速度も変えられます。講師のAndrew Ng 氏の英語は聞き取りやすいと思うので、僕は英語の勉強も兼ねて1.25倍とかで頑張ってみました。

プログラミング課題は、OctaveまたはMatlabを使います。
大学の頃に少し触ったことはあるものの、もう忘れていましたが、一通りの説明は講義の中でしてくれ、また探せば日本語のドキュメントも見つかるので、ある程度プログラミングの基礎がわかる人であれば問題なく使えるんじゃないかと思います。
うまく時間を作って、これをPythonで書き換える、というのをやってみたいと思ってます。

次の勉強@Coursera

機械学習の次なんですが、全く違った分野をやってみようと思ってます。
機械学習は機械学習で、ディープラーニングとかKaggleとかやってみようと思うんですが、通勤時間にCourseraなんかの動画で勉強するのがなかなかに良さそうだったので、別の勉強もせっかくなのでやってみようと思った次第です。

The Science of Well-Being

いろいろ迷ったんですが、今受講してみているのは”The Science of Well-Being”というイェール大学の講義。
講義名を直訳すると宗教色が出てしまうのでここには書きませんが(笑)、ここ何年かで耳にする機会が増えた”Well-Being”という概念を扱い、内容は幸福度を高める要因・阻害する要因を科学する内容です。
例えば、認知バイアス、相対比較、ソーシャルメディアなど、いろいろな要因が講義の中で扱われます。

機械学習の講義とは違い、実際にイェール大学のクラスでの様子が録画されたもののようで、学生とのディスカッションの様子も講義の一部として収録されています。これがまた議論を深め、より学んでみたくなります。
まだ途中ですが、毎週自分の現状を記録する課題のようなものなんかもあったりして、日本人があまりしなさそうな「日々を振り返る」ということにフォーカスできる内容だと思います。
受講が終わったら気付きをアウトプットできればと考えてます。

他の気になるCourseraの講義

その他、気になっているCourseraの講義を紹介します。
“The Science of Well-Being”の次にはこれらから選んでみようかと思います。

Learning How to Learn: Powerful mental tools to help you master tough subjects

マックマスター大学という大学の講義です。
「学び方」を学ぶって、レバレッジを効かせることができるんじゃないかと思い、まずはここかなーと。

Model Thinking

ミシガン大学の講義です。
経済学の講義ですが、モデル化がテーマです。情報を構造化する能力は、複雑さを増す社会では必須でしょう。

Design strategy: Design thinking for business strategy and entrepreneurship

こちらはシドニー大学の講義。
「デザイン思考」の講義で、カテゴリーとしてはビジネス戦略やアントレプレナーシップになります。
問題解決としてのデザイン思考、学んでみたいと思っていたことの1つです。

Mindware: Critical Thinking for the Information Age

またもミシガン大学の講義です。
カテゴリーは心理学ですが、キーワードとしては統計、サンクコスト、意思決定、データ分析、認知バイアスなどが挙げられています。
中身が正直見えきっていないのですが、受講したらレビュー書いてみたいと思います。

マーケティング分析

こちらはヴァージニア大学の講義。
「急に日本語?」と思うかもしれませんが、一部の講義は日本語訳があるので、その類かなーと。
マーケティング分析であれば書籍も多数出ていますが、海外の大学の講義を無料で受けられるメリットは魅力的です。

Design Thinking for Innovation

こちらも同じくヴァージニア大学の講義。
残念ながら日本語ではありませんでした。デザイン思考の講義、こちらも気になります。

English for Business and Entrepreneurship

こちらはペンシルベニア大学の講義です。
海外の大学の講義って、わりとアントレプレナーシップの講義があるイメージです。
僕も大学院のときにそれに近しい授業があったのですが、最近はもう少し増えていたりするんでしょうか?
英語の勉強にも良さそうなので受けてみようかなーと思っています。